製品を安全に正しくお使いいただき事故を未然に防ぐため、本ページ注意事項及び「取扱説明書」(別紙参照)をよくお読みいただき、取り扱いには細心の注意を払うようにしてください。
※本体・ガスケットの材質、選定に関する注意
- 本体の材質、ガスケットの材質は流体の性質、常用圧力、最高使用圧力、使用温度、使用場所等の条件によって選定してください。誤った選定をされますと、漏れや破損、事故の原因となります。流体に対して選定する場合には「材質選定表」をご参考下さい。ご不明な点がございましたら弊社へお問い合わせください。
- 参考使用圧力、参考使用温度範囲内でご使用下さい。
- カタログ及び当サイト掲載のガスケット定格温度一覧表データは、カムアームカップリングで使用する場合の性能を基に参考使用温度を記載しております。使用期間、使用条件( 流体、圧力、着脱回数など )で使用可能温度範囲は変わります。安全にご使用いただくために、材質の選定は実用試験でのご確認の上ご使用いただくことをお勧めします。
- ガスケットの寿命は材質、流体、使用条件等により異なりますので定期的な交換をお勧めします。
- フッ素樹脂(PTFE)ガスケット及びフッ素樹脂(FEP)全包ガスケットは弾力性に欠けるため、 圧力や使用場所、本体カプラーの材質によっては漏れることが有りますので、ご使用の際にはご相談下さい。
- フッ素樹脂(FEP)全包ガスケットは高温の液に浸すと変形しますので、スチーム洗浄や高温液洗浄を行う場合には必ずアダプ ターをセットしたまま行ってください。
- カプラーとアダプターは同材質製品の使用をお勧めします。異材質の製品を接合すると電食する場合があります。
※ネジタイプ製品に関する注意
- ネジタイプ製品は適正な締付トルクで取り付けてください。最大締め付けトルクを超えてねじ込むと本体が破損することがあります。
- 配管取り付け時、ネジ部にはシールテープやシール剤を使⽤してください。同⼀⾦属で接触しますと、外せなくなります。
※ご使用時の注意(詳しくは取扱説明書ご参照下さい)
- ご使用前に必ずガスケットが本体に装着されている事を確認してください。
- 使用時にカプラー、アダプターの接合部に負荷がかからないよう注意してください。
- 本体に衝撃を与えないでください。
- ホースを引っ張るなどして接合部を引きずるとカムアームが外れる場合があります。外れ防止に付属品のセフティーピンのご使用または自動ロックタイプカプラーのご使用をお勧めします。
- 着脱時にアダプター面やガスケットにごみや不純物が付着したまま接合すると本体へのキズや漏れの原因となりますので、付着物がないか確認の上ご使用下さい。
- カプラーを外す前に、配管内の残液、残圧の無いことを確認してから脱着してください。
- 安全にご使用いただく為、取り扱いには手袋や安全靴をご使用用下さい。
- 上下に配管を接合する際に、カプラー側が下に向くと振動によりカムアームが開く場合があります。上に向くよう取り付けるか、安全の為セフティーピンの使用や自動ロックタイプカプラーの使用をお勧めします。
- フランジ製品にボルトを取り付ける際にはアダプター、カプラー側より取り付けてください。
- 配管、ホース等の塵や埃、本体の変形や損傷を防ぐのにダストキャップ、ダストプラグのご使用をお勧めします。
※ポリプロピレン製品に関する注意
- ポリプロピレン製カムアームカップリングは流体や使用温度等の使用条件に耐圧性能が大きく変化します。
- ポリプロピレン製カムアームカップリングはカムアーム用ピンが加締めタイプになっており、カムアームの取り外しができませんので注意してください。
- ポリプロピレン製のネジタイプ品は特にねじ込みすぎると破損する事が有りますので、手で締めつけてから、工具で少し増し締めする位で止めて下さい。またシールテープの巻く量によって同じトルク値でも本体が破損する場合があります。
- ポリプロピレン製カムアームカップリングは金属製品と比べひび割れやキズができやすいので、取り扱いには十分ご注意下さい。
ポリプロピレン製カムアームカップリングのカムアームの材質はSUS430(他材質カプラーの標準レバーの材質はSUS304L以上)、セフティーピンは鉄製です。使用条件を確認してご使用下さい。
※定期点検に関するお願い
- カムアームのピンが抜けると危険です。ピンのローレットが出ていたら、万力等で所定の位置に戻してください。
- 本体やカムアームに大きな傷、摩耗、ひび割れ、変形等が確認された場合は直ちに使用を中止し、新しい製品に交換してください。使用条件や材質によって寿命は異なりますので上記異常が見られない場合でも定期的に交換をお勧めします。
- カムアームは接続によって摩耗します。摩耗したまま使用をし続けると焼付きや齧りの原因となります。グリスなど減摩剤を定期的に使用することで摩耗を抑えることができます。
- ガスケットの劣化による弾力性の減少や、接続によるアダプターとカムアームの嵌合部の摩耗により締め付けが軽くなった場合には正常に接続できなくなり、漏れの原因となりますので、原因のある製品または部品の交換をしてください。
- 自動ロックカプラー用レバーのロック部分にはスプリングが搭載されています。固まりやすい流体、粘着性のある流体が付着すると作動し難くなる場合があります。定期的にロック部分の掃除や動作が固くなった場合には潤滑剤を使用してください。